2007年11月22日

高知FD印象に残った選手達  岸健太郎選手

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野球を観戦していて

脳裏に音楽が浮かぶ事等

全く無かった。

試合会場に流れる威勢のいい音楽は嫌と言う程
応援団の音楽?と共に耳に入る。

しかし、その場所に流れる筈も無い旋律が、
突然、極当たり前のように頭の中に浮かんで来て、
その場所がスローモーションを見ているように、ゆっくり
流れていく様を体験した。

岸健太郎選手、自身が語る、
「遅い球を、より遅く見せるような投球」

一見人を喰ったような、この言葉の中に彼の全てがある。

左サイドスローからの投球は、決して早くも無く、
変化球のキレも、さほどではない。
リリーフ登板が多く、ピンチに登場して、前の投手の残した
ランナーを帰してしまう。
ミスタークリーンナップの別名がある。

最初の頃は、何故彼が、FDにいるのか不思議であった。
ところが、試合だけでなく、練習も含めて長い事見ていると
彼の存在が如何にFDにとって必要なのかが解ってきた。

彼は、FDの中にあって、投手陣と野手陣の潤滑油であり、
藤城監督の休息(試合展開を考える余裕)の為の時間を
作り出す事が出来る貴重な存在である。

昨季アンダーに変更、十分にその役割を果たした、
しかし今季スリークオーター気味にして、負担が掛からない
様になっている。
上里田、捻金に続く先発投手陣の一角を担う為であろう。
今季、FDの成績はこの3人の頑張り如何による。

前に述べた古卿選手同様彼の存在は、
多くの選手のように強い印象を残す事も無く、
特別の才能を持っているようには思えず、つい見逃してしまう。
ところが、集団の中に彼達がいる事によって、
全体の統一がスムーズに行われるのである。

何故か心に残る不思議な選手。
ひたむきに只黙々と投げ込む姿、少しはにかんだ笑い顔と
ブルペンでの真剣な眼差しは、忘れる事が無いだろう。

2005年10月14日、香川OGとのオリーブ球場最終試合。
開始近くから小糠雨が振り始めていた。

彼はこの試合に先発、恐らく今季最後の登板、来季への残留を
賭けて、マウンドへ上がる。
既にFDの優勝が決まっていた為、試合は盛り上がらない。

小雨になったグラウンドは照明に照らされ、マウンドにいる
彼が、少し滲んで見えた。
何時もと変わらず、淡々と投げ続ける彼を見ていて、
不思議な感覚と共に私の頭の中にある旋律が流れ出した.....

All my trials Lord Soon be over.
I had a little book Was given to me
And every day spelled liverty

All my trials Lord Soon be over.
If religeon were a thing That money could buy
The rich would Live And the poor would die


All my trials Lord Soon be over.
Too Late my brotheres Too Late but never mind

All my trials Lord Soon be over.
There is a tree in paradise
the pilgrims call it The tree of life

All my trials Lord Soon be over.
All my trials Lord Soon be over.

   ALL MY TRIALS(私の試練)by P.P&M

5回を投げて2−2  初年度の登板を終えた。


実はこの試合、試されたのは彼だけではない。
続く小山田、前日好投した辻、窪内も雨の中マウンドに
上った。
しかし、この3人はその後二度とILのマウンドに
立つ事は無かった。

試合終了後、ロッカーロームで岸と辻が泣きじゃくっていた。


15日山田スタジアムで後期初登板の高梨が雨の中で涙を隠し、
16日蔵本球場で相原が最多勝を逃し涙を呑んだ。
これ以外にもIL初年度FD優勝の裏で多くの涙が流れた。



その後も岸選手の様に詩(うた)を感じれる選手には
出会えていない。


(2007.3.11の記事)



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posted by T−Rex at 00:36| Comment(0) | 選手のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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