2006年10月16日

FD相原雅也の気迫

私はFD相原雅也投手のファンである。

長く軟式野球に拘っている関係で、アイランドリーグ開幕で
最も気になった選手が相原であった。

理由は簡単、軟式出身の投手と言う過去に注目したのである。
ところが窪内が入団して、彼と話す機会が増えるにつれ
彼とは少なからず、因縁めいた繋がりを感じだしたのである。

窪内には二人の兄がいる、一番上の兄は今年32歳
高知商業から、茨城の住金鹿島で3年間野球をしていた。
当時Jリーグができ鹿島スタジアムが出来たばかりで、
ジーコ選手を見に多くの人が集まってきていた。

私も野球、サッカー見物に良く出かけたのだが、そこでおそらく
相原は中学に入ったばかりの可愛い顔をして、
ボールを追いかけていたのだろう。

2001年9月に北海道標津町で、
高松宮杯の軟式野球全国大会が行なわれた。
県選抜チームで2番目の兄と窪内は、同行した私と共に中標津町に
いたのであるが、
実はこの大会で優勝したチーム、茨城メインズのエースこそ、
相原雅也なのである。
後2つ勝てば決勝で相原と対決できたかも知れない。
それよりも、北の果てで戦っていた者同士が、
FDでチームメイトになる。

この偶然から、少なからぬ因縁を感じ、相原雅也投手を
見続けているのである。
勿論彼の人格、プレイ全てが素晴らしいのも理由であるが。

CS第3戦負けてしまえば、
相原にとってFD最後の試合になるかも知れない、
そう思い友人と共にオリスタに足を運んだ。

開始前のセレモニーが行なわれている時、
3塁側のダッグアウト裏にあるブルペンで藤城監督が
じっと見つめる中、小山田を相手に相原が調整していた。
気が付けば反対側で相原のお兄さんが心配そうな顔をして
その様子を見つめている。

CS初戦思わぬプレッシャーから本来の投球が出来ずに、
涙した相原。その雪辱を果たす重要な試合。
そして敗れれば最後となるかも知れない、リーグのマウンド。

小山田の掛け声に負けないほどの大きな音を出して
相原の投球がミットをたたいた。
試合が始まる。

この試合まず山健のホームランが飛び出し3点を貰った。
1回裏
一番近藤 外角低目 ストレート ストライク
     内角中  ストレート サード強襲の2塁打 

二番三輪 外角低目 ストレート サードセフティバント
                1、3塁

三番堂上 外角高目 スライダー ボール
     外角高目 スライダー ボール
     外角高目 ストレート ボール セカンドフライ

四番森田 外角高目 ストレート ボール
     外角高目 スライダー ファール
     真中低目 フォーク  ストライク
     内角低目 カーブ   ストライク セカンドフライ

五番若林 外角低目 スライダー ストライク
     外角中  ストレート ボール
     外角中  スライダー ボール
     外角低目 ストレート ボール
     内角高目 スライダー ストライク センターフライ

2回裏
六番東山 内角低目 ストレート ストライク
     内角低目 ストレート ストライク
     内角低目 フォーク  ボール
     外角低目 ストレート ストライク センターフライ

七番国本 外角低目 ストレート ボール
     内角中  スライダー ストライク センターライナー

八番井吉 内角高目 カーブ   ストライク ライト前ヒット

九番八木 内角低目 ストレート ボール
     内角中  ストレート ストライク
     外角低目 ストレート ファール
     内角高目 ストレート ファール
     外角低目 ストレート ボール
     内角高目 ストレート ボール
     真中低目 フォーク  ボール  空振り三振

3回裏
一番近藤 外角中  カーブ   ストライク
     内角低目 スライダー ストライク
     外角高目 ストレート ボール
     外角高目 ストレート ボール
     内角中  ストレート ボール
     外角低目 ストレート ボール センター前ヒット

二番三輪 内角高目 ストレート ファール
     内角低目 ストレート ストライク センターフライ

三番堂上 外角低目 ここで初めてみせる球が投じられた。
          チェンジアップ気味に見えるこの球は
          後でも2度投じられたが、抜いたスライダーか
          カットボールかもしれない。
          この一球で堂上はライトフライとなる。

四番森田 外角中  ストレート ストライク
     外角中  スライダー ボール
     外角高目 カーブ   ボール
     内角低目 ストレート ファール
     外角高目 スライダー ボール  レフトフライ

4回裏
五番若林 外角中  スライダー ストライク レフト前ヒット

六番東山 内角高目 ストレート ファール
     内角高目 カーブ   ボール
     内角低目 ストレート ファール
     外角高目 ストレート ボール
     内角低目 ストレート ボール  セカンドゴロ

七番国本 外角低目 スライダー ストライク
     内角中  フォーク  ストライク
     外角中  ストレート ボール
     外角高目 スライダー ボール
     内角低目 ストレート ファール
     真中高目 ストレート ボール
     内角低目 ストレート ファール
     真中低目 フォーク  ボール  空振り三振

八番井吉 外角低目 ストレート ボール
     外角中  ストレート ストライク
     内角低目 ストレート ボール
     外角中  スライダー ストライク
     外角中  ストレート ボール   サード内野安打

九番八木 内角中  ストレート ファール
     内角低目 ストレート ボール
     外角中  スライダー ストライク
     外角中  ストレート ファール 最速140k
     内角高目 ストレート ボール
     内角高目 カーブ   ボール
     内角低目 ストレート ストライク レフトフライ

5回裏
一番近藤 外角低目 スライダー ファール
     内角低目 ストレート ストライク ショートゴロ

二番三輪 真中低目 ここで例の緩い球    ショートフライ

三番堂上 外角低目 ストレート ボール
     外角低目 又例の球  ボール
     外角高目 ストレート ボール
     外角中  スライダー ストライク
     外角高目 フォーク  ストライク
     内角中  ストレート ボール   四球

四番森田 外角中  スライダー ストライク
     外角高目 ストレート ボール
     外角高目 スライダー ストライク
     外角高目 ストレート ボール
     外角低目 フォーク  ボール 
     真中低目 フォーク  ボール   四球

五番若林 外角高目 ストレート ボール
     外角中  スライダー ストライク
     外角高目 カーブ   ボール
     内角中  ストレート ストライク ライトフライ 

5回を投げて無失点に抑えた相原はそれまでの気負いが消え
内に秘めた闘志で、OGの打者に向かっていった。
決して彼の実力が出し切れたと言えるほど調子は
良くないように見えたが、精一杯頑張っている姿には、
”気迫”が漂っていた。

何より嬉しかったのは、彼の投球術が変わって見えた事である。
今までの相原は主審と勝負していた感が有った。
この投球には主審が必要ない程の、投手と打者の勝負が見えた。

リーグ登板最後となるかも知れない相原の投じた八十九球は、
相原の2年間の集大成と言えるものであった。

打者に向かって真っ向勝負を挑む姿は、
これから彼が一段高く飛ぶ可能性を感じた。


15日、残念ながら、FDは今季の試合を終えた。
16日にかけた相原の願いは叶わなくなったが、
この投球が来季も見れる事を願いたいものである。
     





ブログトップへ


posted by T−Rex at 10:15| Comment(12) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
香川の松尾も今シーズン限りで、
リーグを去るようです。
寂しくなりますね。

今年のドラフトも厳しそうですが、
一人でも掛かると良いのですが・・・・
Posted by かつお at 2006年10月16日 03:43
松尾が去るのは、耳にしました、
伊藤はどうでしょう?

今季のドラフトは深沢と、うまく行けば高梨が
育成枠でしょうね。
深沢には1次で行く可能性も出てますが。

野手では、行けそうなのはいないでしょうね。
Posted by T-Rex at 2006年10月17日 01:09
相原はNPBでもやれるような気がしますが、先日(10/14)のオリスタでも配球のうまさや思うところに
投げれるコントロールがあるとみました。
正反対にビュンビュン速球をなげるのでその素質を
みこまれNPB入りする若い投手がいますが、言葉は
悪いのですが、頭が悪く打者を抑えるテクニック
が身につかず、結局は2軍でクビというパターン
がよくありますよね。どうもスピードガンが出てから
MAXスピードがその投手の力という風潮がつよすぎる
と思います。私は野手ではFDの山本の遠心力のきいた
スィングは彼の努力しだいではNPBでやれると思いますよ。




Posted by yakyuzuki at 2006年10月17日 07:40
投球術は後から付け加えられるが
スピードは後から付けても、たかだか知れてる。
今の相原じゃNPB2軍相手でも厳しいだろう。
自分の自信を持てる球を磨くべき。
山本はILレベルの投手相手で、その上
監督の温情で四番に座ってるだけ。
努力前提なら、他の選手も通用しちゃうよ。
贔屓の引き倒しのような考えは
いい加減に止めて冷静に見てあげようよ。
Posted by コモエスタ越谷 at 2006年10月17日 09:53
申し訳ないが、投球術も先天的なところ、あるいは先天的
に努力する気質が大部分なところがありますよ。
これ以上はコラムを荒らすことになるので書きません。


Posted by yakyuzuki at 2006年10月17日 10:38
>yakyuzukiさん
>コモエスタ越谷さん

私のコメント欄での討論は多いに結構ですよ(笑)
私も参加しますのでどんどんやってください。

問題はILレベルとNPBレベルがどれ程違うか
と言う所でしょう。
それを前提に話をしないと、アンチリーグファンの
意見と、リーグのバカファンの話で終わります。
そこら辺を考えた討論をしましょう。


Posted by T-Rex at 2006年10月17日 11:53
NPBでも130K台の球で通用している投手は多い。
しかし、そこには130Kのストレートをそれ以上に見せる
遅球を持っていることが条件であり
また、それを自在に投げ分けることができる
コントロールを持っていることが必須になる。
審判のレベルも絡むとは思うが
現在のILにそれだけの条件に合致する投手はいない。
また、投球術を語るのにILの打者相手にでは
余りにもレベルが低すぎるだろう。
NPBキャンプやオープン戦、レギュラーシーズンを見に行けば
ILでの試合がいかに素人臭いか判ると思うが。
きっぱりと言えるが現状の相原なら
アマ球界には掃いて捨てるほど存在している。
Posted by コモエスタ越谷 at 2006年10月17日 20:35
>コモエスタ越谷さん

>現在のILにそれだけの条件に合致する投手はいない。

いや、いますよ凄いのが(笑)
FDの上里田です、但し彼は故障持ちですから、
NPBがとってくれません。
故障さえなければ、リーグに居る選手ではないでしょう。
Posted by T-Rex at 2006年10月18日 01:30
コモエスタさん、少し勘違いしていませんか?
私は相原投手に技巧派としての将来性をみているわけ
です。自分は学生野球までの経験しかありませんが、それでもいえることはコーナーに球を散らせる投手というのはそんなにいませんでした。
確かにおっしゃるようにNPBで成功するには相原
はいろいろな意味でパワーレスかもしれません。しか
し何か彼の投球をみていてそれを補う何かを感じた
わけです。
まあしかしあなたのいわれることもわかります。
お互い自分の意見ですので、否定はしません。





Posted by yakyuzuki at 2006年10月18日 07:33
>yakyuzukiさん

>コーナーに球を散らせる投手というのはそんなにいませんでした。

そこに、話の原点の違いがあります。
yakyuzukiさんの話は、その程度の野球からの話から
始まっているのが良く解りました。

それが出来なくては、投手とは言えません。
そんな投手を打っている打者も大した事はないでしょう。
野球と言うより、草野球です。

軟式でも、県大会クラスではそう言う投手はいません。
(たまに、打力で上がってきたチームにいますが)
もう少しレベルの高い野球(NPBでなくとも)を
見る事をお勧めします。
Posted by T-Rex at 2006年10月18日 13:28
>T-Rexさん

上里田は見ていてプロらしさを感じる数少ない投手の一人でした。
しかし、一年間持続できないのは何故か?と思っていましたが
故障持ち選手だったのですね。
ILの目標が育成などと言う後の無い方針なので
故障持ちは腰を落ち着けて直す事ができないのでしょう。
もう少し、長い目で選手を育成できる余裕があれば
上里田以外にも伸び代を見出す事ができる選手も居るでしょう。

>yakyuzukiさん

投手は小学生レベルでも気の利いた選手ならコーナーに散らす事を考えます。
それを持って配球と呼ぶには、あまりにもNPBを舐めた意見かと。
相原選手の場合、自信の持ち球を最大限に活かす為の配球を
心掛けているかと言えば、少し違うように見えます。
むしろ、自信の持ち球に酔っているかのような配球が多いのでは?
折角の持ち球が活かしきれていないように映るシーンも多々あったように思えます。
Posted by コモエスタ越谷 at 2006年10月18日 22:38
>コモエスタさん
上里田の事も含めて、近いうちにリーグ
2年間の総括をして見たいと思います。

育成できたかどうか?を。
Posted by T-Rex at 2006年10月19日 00:23
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。