2006年10月03日

残念な事2

今季FD相原にとっては最後のシーズンとなる。



念願の最多勝利投手賞は手に入れることが出来た。
39回登板、22回先発で、
17勝を上げた事も立派なのだが、僅か2敗だけというのが、
何にもました驚きである。

DSC00003.JPG

リーグが始まり多くの選手を見てきたが、他の誰よりも
NPBに行って貰いたかったのが、相原選手である。
私個人としても当然の希望だが、もっと大きな意味もある。

彼の人間性、野球にかける情熱、努力はアイランドリーグの
基本理念そのものであり、彼がNPBへ行く事こそ、
リーグの存在を世に知らしめる事になるからである。

しかし、現実はそう上手くいかない、
リーグの思惑は無いものねだりであり才能の足りない(失礼)者
には、彼ほどの努力をもってしても、NPBの扉は開かれない。
NPBの求めているものは、現実の成績ではなく、
将来性、才能なのである。

昨年5月中旬から、息子の事もあり、彼とは11月いっぱい迄、
ほぼ毎日顔を合わせる事が出来た、その間彼の全試合登板を見
殆どの練習状態を観察してきた結果、ある一つの確信を持った。

相原投手は作られている。

という事である。FD最年長、元銀行員と言う事もあり
マスコミに作り上げられた相原像は”人格者相原”であった。

いや、これが間違っていると言うのではない、その通りである。
彼は素晴らしい人格者であり,FDのリーダーであり、
大変な努力家である。
”非の打ち所が無い”とは正に彼の事を言うのかも知れない。
 
しかし、其処に彼がNPBに行けない理由を見つけたのである。

それは彼の野球を見ていれば、よく解る。
作られた相原像に必死で立ち向かっていく姿は、自然と己に向く。
期待される人間像、期待される結果、そして信頼。
彼は見事に演じきった。立派としか言いようが無い。

しかしその反面失ったものが有る。
野球を楽しむ事である。
簡単に言えば、勝った時の喜びと、負けた時の涙である。

野球はチームメイトとの集団のゲームである。
相手に勝つこと負けることで、成長していく以上に、
伸びる要素が集団の中から生まれる。

昨季の相原はその作られた人間像により、己への厳しさを求め
本来の弾ける若さを封じ込めてしまった。
僅か25歳の若者が出来るような事ではない。頭が下がる。

だが、その厳しさは無言の圧力となり、周りの者たちに緊張感を
与える事となった。
相原先発の試合は試合が重い、野手陣の援護が少ない、
得点が少ないのである。それでも勝つ。


NPBドラフトが終り、ほんやら堂にて偶然彼と会う機会があった。
その時に彼に進言した事がある。
”もっと自分を出しなさい”と、

彼は黙って微笑んでいた。

その後彼のブログに3〜4度同じような事を書き込んでみた。

今季2敗目を喫する少し前くらいから、彼の様子が一変した。
弾け出したのである、何があったのか、それは別にして
やはり、その後の結果を見れば、私の考えは間違っていなかった
事になる。

それを数字を挙げて説明しよう。
昨季相原登板は28回、先発27回11勝9敗、
1692/3イニング投げて、自責点41である。

今季登板37回、先発22回17勝2敗、
1821/3イニングで、自責点45とほぼ同数。

勝率の違いは何処から来るのか?
此処に弾けた結果が出て来る、
実は昨季相原登板時FDの得点は68点である。ところが
今季得点は89点にも及ぶ(先発時一試合平均4点弱)
それも前期は31点であるから後期には何と58点である、
その多くが弾けた後である。

8月25日の敗戦の時の1点を含めても、
ここ最近の10試合で46点に及ぶ、つまり9試合で45得点、
平均5点を貰っている。この間7勝1敗。


昨季、そして今季前期は、何時もの相原の実力の勝利であるが
8月中旬以後は野手陣が楽な展開に持っていってくれている
と言っていいのである。

ちなみに昨季後半は僅か29点しかない。

これは、単なる偶然なのかもしれないが、私としては、
相原が自分をさらけ出し、ブログで語るように野球を楽しむ
姿勢を出した事により、野手陣の緊張がほぐれ、
本来のバッティングが出来た結果だと思いたいのである。

今相原は野球が楽しくて仕方ないだろう、一皮剥けた相原
其処に新たな可能性を感じるのだが、時既に遅く、
NPBスカウト達の目は遠ざかってしまっている。

今季初めから、これが出来ていれば.........
誠に残念である。

今季限りでリーグを去る決意をしている相原投手に、
いやその他の去ろうとしている一期生達にも言いたい。

君達はまだ若い、解雇されない限りは、
もう一年残留しなさい。たとえNPBが夢となっても、
自分の限界が見えても、そして生活が苦しくても
もう一年だけ、ガンバレ

この一年がどれ程君達の将来に重要なものになるのかが、
何れ解る時が、きっと来る。


”石の上にも3年”

この言葉の意味が何れ解るはずだ。
そうしないと、この2年間が無駄になる。



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posted by T−Rex at 01:40| Comment(0) | 選手のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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